
奥州市のSさんの家族になりました。
(2003/3/31譲渡 会での御名前:茶白の仔犬・女の子)
今から11年前、当時、矢巾町にあった動物いのちの会を訪ね、
保護された親犬が出産した生後2か月近くなる仔犬を譲り受けました。
名前をチャッピーと名付け、家族の仲間入りをしました。
初めは一番犬を飼いたがっていた末娘が面倒を見ていましたが、
ご多分に漏れず、その役目は母親である私に回ってきました。
その私も仕事をしているため、夕方の散歩は義父母の係りになりました。
初めは「犬、飼うなんて…」と
あまりいい顔をしなかった義母もチャッピーの愛くるしさに負けてか、
私に内緒でお菓子を食べさせたり、かわいがってくれました。
その義母が2010年に他界した時には、
遺体を運ぶ車を追いかけて鳴いたり、
義母がいなくなってからは決して犬舎に入らなくなってしまいました。
チャッピーなりに義母に対しての思いがあったのでしょう。
そんなチャッピーの体の異変に気付いたのは一昨年の8月でした。
腹部にしこりのようなものがあるのです。
心配でお盆中でしたが、いつも通っている動物病院に駆け込みなした。
乳腺の腫瘍で、悪性か良性かは調べてみないとわからないとのこと。
少し様子を見ましょう…と、定期的に通院していました。
しかし腫瘍は大きくなってくるので、
思い切って手術して切除をと、先生とも相談して検査をしました。
ところがチャッピーは心臓にも腫瘍があることがわかり、
手術にはリスクが大きすぎるとのこと。
目に見えて腫瘍は大きくなるし、
別の先生のセカンドオピニヨンも受けました。
そして、決めたのは、このまま最後まで看取ってあげようということ。
どんどん大きくなる腫瘍に傷がつかないよう、
オス用のマナーホルダーでカバーして、
でもそこから浸出液が出るようになり、
犬用パットだけでは足りなくなり、
大人用の尿取りパットも使い、朝晩交換。
おしっこやウンチは決して屋内でしない子だったので、
夫は特別な用がない限り定時で帰宅して散歩に連れて行ってくれました。
しかし、外に出しても足腰もふらつき、
目も見えなくなり、それでもウンチは頑張ってしてくれて、
亡くなるほんの2時間くらい前も
私が抱っこして外に連れて行くとウンチをしてくれました。
その後でした。
私が用事があって出かけて戻ると
苦しそうに唸って首を持ち上げました。
それを見たとき「これで終わりだ…」と分かり、
すぐに抱きかかえました。
「死ぬときはお母さんの腕の中だよ」と言っておきましたから…
チャッピーもそれを覚えていて
私の帰りを待っていてくれたのだと思います。
見えない目で私を見てそのまま逝ってしまいました。
ご縁があり、いのちの会さまから我が家で暮らしたチャッピー。
あの時の出会いがなければ、こんな悲しい思いをしないのに…と思うと同時に、
あの時であっていなければチャッピーは幸せに過ごせただろうか?
私たちは家族のつながりを保っていられただろうか?
という思いも強くあります。
今は悲しいけど、きっとチャッピーは天国で先に行って
待っている義母のところに走って行って、
痛みもなく幸せに過ごしていると思える日が来ると思います。
いのちの会さまとはチャッピーが亡くなったからと言って
これで縁が切れるのではなく、
できる限りカンパ等で協力させていただきたいと思います。
チャッピーとの出会いを作ってくださって、
ありがとうございました。
※ 会です
会が本格的に活動を始めました時期に
子犬の里親さんになっていただきました。
2003/3/31 家族に迎えていただきました。
大切な家族との時間
どんなにか楽しく幸せな日々だったかと
深くお礼申し上げます。
大切にします
お約束を守り
最後を腕の中で看取っていただきました。
感謝の念に堪えません。
チャッピーちゃんの御霊が安らかでありますことを
願います。
ご縁をいただきありがとうございました。
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